2017年10月12日木曜日

【衝撃のオチ】アイリスオーヤマ好調家電事業の謎を解く

【注意! 文体がラフです。不快に思われたら申し訳ございません】
10/1に引っ越しをした。3DKのマンションだ(実質2LDKというトラップ)。そして、昔から使っているテレビ以外の家電をすべて新調した。そのため、僕はヤマダ、ジョーシン、エディオン(関西に多くある)と家電量販店をはしごした。

正直、ここ数年家電量販店に足を運んだことはなかった。すると、前にはあまり見なかったメーカーの名前に気づく。

アイリスオーヤマだ。

アイリスオーヤマと言えば、ホームセンターでよく見かけるメーカーだった。日用品に寝具、調理器具など、僕たちの生活に身近なものを作っている会社という印象だった。

それが近年、家電事業での存在感が急速に増している。僕が家電量販店でアイリスオーヤマの製品を見たときにまず思ったことは、

安い

ということだ。マイコン式の炊飯器では1万円を切るものもあった。ちなみに炊飯器にはマイコン、IH、圧力IHの3種類がある。美味しさの順は、逆から圧力IH、IH、マイコンの順だと言われているようだ。

けれど安っぽく見えない

黒を基調としたデザインが、高級感を醸し出していた。

必要な機能+アルファが揃っている

こしひかり、あきたこまち、つや姫などの特徴を引き出す機能である「銘柄炊き分け」ができることに驚く(ただ、僕はお米の産地や銘柄をブラインドテストしても、当てることができないと思うので、僕にとってはこの機能は過剰かもしれない)。

アイリスオーヤマの家電事業が好調な要因としては、
①日用品メーカーとして築いたブランドの拡張
②研究開発に本気(大阪R&Dセンターの設立で大手家電メーカー出身者を採用)
「なるほど」をベースとする商品開発
安さに「理由がある」

僕は特に、『「なるほど」をベースとする商品開発』が重要なファクターであると考えている。大山社長いわく、
「アイリスの場合は「なるほど」がないと商品開発をしない。クリーナーやLED照明もなにかほかとは違う「なるほど」というものがあって、商品化をしている。そこが(他のメーカーと)違うところだ」
(出典→http://toyokeizai.net/articles/-/128589

経営をする上でまず押さえておくべき基本は、「違い」を作ることだ。念のためなぜ「違い」が重要かを簡単に述べると、経済学の結論は「完全競争(みんなが同じ条件でビジネス)では超過利潤ゼロ(他社より余分に儲けられない)」だが、それを逆手に取った経営学の結論は「他の企業より儲けたかったら、違いを作れ」。

安さに理由があることも見逃してはいけない。経営の失敗としてやってしまいがちなことは、根拠なく商品の価格を下げることだ。利益=売上ー費用=価格×数量ー費用。「安くても数をさばけるなら」と安易に価格を下げてはいけない。経営戦略の基本路線は、「高価格戦略」と「低コスト戦略」の2つ。「高コスト戦略」は直感的におかしいとわかる。しかし、「低価格戦略」については、成功している企業もあるように思える。しかし、低価格戦略として成功している企業は、以下のような場合だ。根拠なき低価格戦略は、破滅への道を歩むことになる。
①過剰品質を落とす(理髪店のQBハウスはひげそりなどのサービスを削減)
②将来マーケットの規模の経済と経験曲線効果を見込む(ペネトレーションプライシング)
 ※②の説明は長くなるので下記サイトを見てほしい。
 https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-11987.html

先の大山社長いわく、
「また、当社の場合は流通の合理化をしている。メーカーベンダー(メーカーと問屋を兼ねている)で直接小売業と取引をやっているので、効率がいい」
(出典→http://toyokeizai.net/articles/-/128589
また、アイリスオーヤマ家電事業部の石垣達也統括事業部長いわく、
「最初に店頭販売価格を決め、そこから導き出した原価の範囲で消費者にニーズが高く、現状の競合品にはない機能を絞り込む。いわば“引き算”の開発を行っている」
(出典→http://diamond.jp/articles/-/144985?page=2

アイリスオーヤマは、今後もますます存在感を放っていくと予想する。

さて、今回のオチ。結局僕が買った炊飯器は、日立。

※冷蔵庫が黒色だったため、僕は赤色の炊飯器を探していたのだ。残念ながら、アイリスオーヤマには赤色の炊飯器がなかった。

それではまた。

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